🖥️ Web UI 操作・観測マニュアル
iceradar-webui は、ブラウザ上から RedPitaya のデバイス管理、観測ワークフローの実行、波形送信(TX/ASG)、およびデータ収集とグラフ解析を一括で行う Web アプリケーションです。
v0.8.0 より、「登録したデバイスを選んで直接操作する」デバイス中心の UX に刷新されました。
1. 画面構成とナビゲーション
Web UI(http://localhost:3334)は、左側のサイドバーとメイン操作パネルで構成されています:
┌─────────────────┬────────────────────────────────────────────────────────┐
│ [Observe WebUI] │ ⚙️ 設定 🤖 AI相談 ⬆ Update │
├─────────────────┼────────────────────────────────────────────────────────┤
│ DEVICES +Add │ ┌─ 📟 rp-f0c5a7.local (root) ─────────────────────────┐ │
│ │ │ ● Standby | 📡 TX: Active | Last Checked: ... │ │
│ ┌─────────────┐ │ │ [🔄 更新] [🔑 鍵設定] [🚀 Deploy] [🔄 再起動] [🗑️] │ │
│ │rp-f0c5a7 │ │ ├────────────────────────────────────────────────────┤ │
│ │● Standby │ │ │ [🔄 送受信 (RX→TX)] [📥 受信] [📡 送信] [📂 回収] │ │
│ │📡 TX:Active │ │ ├────────────────────────────────────────────────────┤ │
│ └─────────────┘ │ │ │ │
│ ┌─────────────┐ │ │ (選択したワークフローに応じた設定フォーム) │ │
│ │rp-ffff18 │ │ │ │ │
│ │● Standby │ │ │ [ ▶ 実行ボタン ] [ ⏹ 停止ボタン ] │ │
│ │📡 TX: Idle │ │ │ │ │
│ └─────────────┘ │ │ ────────────────────────────────────────────────── │ │
│ │ │ > デバイス別ターミナルログ │ │
│ ─────────────── │ │ │ │
│ 📂 Data (データ)│ │ 🔍 CLI コマンドプレビュー (Advanced) │ │
│ │ └────────────────────────────────────────────────────┘ │
└─────────────────┴────────────────────────────────────────────────────────┘
- サイドバー (DEVICES):
- 登録された RedPitaya デバイスが一覧表示されます。
- 各デバイスには、受信状態バッジ (Standby / Running / Offline) と 送信状態バッジ (TX: Active / Idle) が常時表示されます。
+ Addボタンから、IP/ホスト名の手動登録および LAN 内自動検索 (Discover) が可能です。- メイン操作パネル:
- サイドバーで選択したデバイスの操作・設定を行います。
- 上部のワークフローセレクターで観測モードを切り替えます。
- データビュー (📂 Data):
- サイドバー下部の「📂 Data (収集データ)」をクリックすると、全セッションの観測データ一覧とブラウザ内グラフ描画画面が開きます。
2. 観測ワークフローの選択
RedPitaya の FPGA 仕様上、受信(RX)を開始するとビットストリームが再構成されるため、実行中の送信(TX)がリセットされます。
この特性に合わせて、以下の 3 つの観測ワークフロー から目的に応じたモードを選択して実行します。
① 🔄 送受信 (RX → TX) モード 【モノスタティック観測】
1 台の RedPitaya で自己送信・自己受信を行う標準的なレーダ観測モードです。
- 動作シーケンス:
「▶ 送受信を開始 (RX → TX)」 をクリックすると、まず RX プロセスが起動(FPGA ビットストリーム書き込み&トリガ待機状態へ遷移)し、続いて自動的に TX 波形送信が開始されます。 - 停止:
「⏹ RX 停止」または「■ TX 停止」ボタンで個別に停止できます。
② 📥 受信のみ (RX) モード 【バイスタティック受信 / パッシブ観測】
別デバイスが送信した電波を受信する場合や、外部トリガ信号に同期してデータ取得を行うモードです。
- 動作:
「▶ 受信を開始 (RX)」 をクリックすると、指定したトリガソース(cha,chb,ext,asg)からの信号を待機し、反射波形を積算・保存します。
受信 (RX) 設定パラメータ
| パラメータ | 選択肢・設定値 | 説明 |
|---|---|---|
| Model | 125 / 250 |
125 (STEMLab 125-14) または 250 (SignalLab 250-12) |
| Mode | sum (積算) / raw (生波形) |
高感度積算モード、またはトリガごとの生サンプリングモード |
| Integration | 64 〜 32768 |
積算回数(積算モード時) |
| Count (-c) | 数値(例: 10、0 は無制限) |
取得するサイクル数。0 を指定すると停止ボタンを押すまで連続取得 |
| Trigger Source | cha, chb, ext, asg |
トリガソース(外部トリガ ext、ASG 内部同期 asg、入力信号 cha/chb) |
| Trigger Level (-l) | 電圧(mV) | アナログトリガの判定しきい値 |
| Debounce (-d) | クロック数 (デフォルト: 48000) |
トリガチャタリング防止用デバウンス幅 |
③ 📡 送信のみ (TX) モード 【送信機運用】
RedPitaya を信号発生器(送信機)として単独動作させるモードです。
- 波形種類 (Wave Type):
pulse: ガウス変調パルス信号(Period, Width, Amplitude, Burst Count, Burst Spacing)chirp: 周波数変調チャープ波形(Start Freq, End Freq, Duration, Amplitude)sine: 正弦波(Frequency, Amplitude)square: 矩形波パルス(Frequency, Amplitude)custom: CSV 形式の独自波形ファイル- トリガ出力 (OUT2):
- トリガパルス幅 (
Trigger Width) および遅延時間 (Delay) を調整して、外部機器や受信機へ同期信号を供給可能。 - 動作:
「▶ 送信を開始 (TX)」 をクリックすると連続送信を開始します。「■ 送信停止 (STOP TX)」を押すまで出力し続けます。
3. マルチデバイス並行運用 (バイスタティック観測)
送信機(Device A)と受信機(Device B)の 2 台を用いた観測も簡単に行えます:
- サイドバーで Device A を選択し、「📡 送信のみ (TX)」タブから送信を開始します(サイドバーのバッジが
TXに変化)。 - サイドバーで Device B に切り替えます(Device A の送信はバックグラウンドで継続します)。
- Device B の「📥 受信のみ (RX)」タブで受信を開始します。
- 両デバイスのログやステータスは独立してリアルタイム更新されます。
4. データ回収とグラフ解析 (Collect)
観測完了後、デバイス内に保存されたバイナリデータ(.bin)をホスト PC に転送して可視化します。
- デバイスパネルの 「📂 データ回収 (Collect)」 タブを選択し、「📥 データを回収する」 をクリックします。
- データがホスト PC の
data/フォルダへ転送され、自動で CSV / PNG へ変換されます。 - サイドバー下部の 「📂 Data (収集データ)」 をクリックすると、ブラウザ上で波形グラフ(uPlot)を動的に拡大・縮小して解析できます。
5. デバイス管理機能 (⚙️ 管理)
- 🔑 SSH 鍵設定: ホスト PC の公開鍵を RedPitaya に自動登録し、パスワードレス接続を有効化します。
- 🚀 Deploy Program: C 言語バイナリ (
observe) およびスクリプトを転送し、デバイス上でネイティブコンパイルします。 - 🔄 Reboot Device: デバイスをリモートで安全に再起動します。
- 🗑️ 削除: 登録済みデバイスを Web UI から登録解除します。
6. AI 相談機能 (AI Helpdesk)
画面右上の 「🤖 AI相談 (Beta)」 ボタンから、マニュアルや設定に関する質問を自然言語で行えます。
- マルチプロバイダ対応:
- Gemini agy CLI: Google Gemini / Antigravity サブスク(
agyコマンド) - OpenAI Codex CLI: ChatGPT Plus/Pro/Team サブスク(
codexコマンド) - Claude CLI: Claude Pro サブスク(
claudeコマンド) - OpenAI API: 従量課金 API Key / 互換サーバー(vLLM, Ollama 等)
- カスタムLLM: 任意のCLIコマンド
- 登録式プロバイダ管理:
- 「⚙️ 設定」モーダルの「AI機能」タブで複数のプロバイダ(プロバイダ1, 2, 3...)を登録・管理できます。
- AI相談ウィンドウ内の「使用プロバイダ」ドロップダウンから、質問時に使用するプロバイダをワンクリックで切り替え可能です。
- 有料サブスクのCLIツールを利用すれば、従量課金API Keyの登録や追加費用なしで安心してご利用いただけます。