🔌 RedPitaya との接続・初期設定ガイド
IceRadar Web UI から RedPitaya(STEMlab 125-14 / SignalLab 250-12)を制御・観測するために必要な、ネットワーク接続、SSH 認証設定、および初回プログラムデプロイの手順を詳しく解説します。
1. ハードウェアとネットワークの準備
graph LR
RP[Red Pitaya<br>rp-xxxxxx.local] -- LAN Cable / Wi-Fi --- Router((Router / Switch))
Router --- PC[Host PC / Server<br>IceRadar Web UI]
- 電源とネットワークの接続:
- RedPitaya に micro USB / 電源ケーブルを接続して電源を入れます。
- LAN ケーブルでホスト PC と同じローカルネットワーク(ルーターまたはハブ)に接続します。(PC との直接有線接続も可能です)
- ホスト名と MAC アドレスの確認:
- RedPitaya のイーサネットコネクタ脇のシールに記載されている MAC アドレス(例:
00:26:32:f0:c5:a7)を確認します。 - ホスト名は、MAC アドレスの下6桁を元に自動的に
rp-f0c5a7.localのようになります。
2. Web UI でのデバイス登録
IceRadar Web UI(http://localhost:3334)の画面上部にある「📡 デバイス管理」セクションを開きます。
方法 A: LAN 内の自動スキャン(推奨)
- 「🔍 検出」 ボタンをクリックします。
- 同一ネットワーク上にある RedPitaya(MAC アドレスが
00:26:32:...で始まる機器)が自動スキャンされ、検出結果ダイアログに表示されます。 - 該当のデバイスの 「+ このデバイスを登録」 をクリックすると、入力欄にホスト名が自動反映されます。
方法 B: 手動入力
- ホスト名 / IP:
rp-f0c5a7.local(または192.168.1.xxx) - SSH ユーザー:
root - 「登録」 ボタンをクリックします。
3. SSH 接続とパスワードレス認証の設定
IceRadar システムでは、観測の自動開始・停止、データ収集、および送信波形の切り替えをバックグラウンドで非同期に行うため、ホスト PC から RedPitaya へのパスワードレス SSH 接続(公開鍵認証) が必要です。
方法 A: Web UI から自動設定(推奨・ワンクリック)
IceRadar Web UI には、ブラウザからパスワードを入力するだけで公開鍵認証を自動構成する機能が備わっています。
- デバイス一覧にある該当デバイスの 「🔑 鍵設定」 ボタン(またはデバイス詳細画面内の 「🔑 SSH Key Setup」 ボタン)をクリックします。
- モーダルダイアログが表示されます:
- Target Host:
rp-xxxxxx.local - SSH User:
root - Root Password:
root(RedPitaya OS の初期パスワードは通常rootです) - 「🔑 SSH鍵を登録する」 ボタンをクリックします。
- ホスト PC 上の SSH 鍵(
~/.ssh/id_ed25519.pubまたは~/.ssh/id_rsa.pub、存在しない場合は自動生成)が RedPitaya の~/.ssh/authorized_keysに転送・登録されます。 - 「✓ SSH鍵の登録と接続確認が完了しました」と表示されれば設定完了です。
方法 B: ターミナルから手動設定
CLI やターミナルから手動で設定する場合は、以下のコマンドを実行します:
# 1. ホスト PC で SSH 鍵ペアを作成(既存の鍵がある場合はスキップ可能)
ssh-keygen -t ed25519 -N "" -f ~/.ssh/id_ed25519
# 2. 公開鍵を RedPitaya に転送(パスワード "root" を入力)
ssh-copy-id root@rp-xxxxxx.local
# 3. パスワードなしでログインできるか確認
ssh root@rp-xxxxxx.local "echo ✓ SSH接続成功"
4. デバイスのステータス確認
デバイスが登録され SSH 接続が確立されると、IceRadar Web UI のバックグラウンドモニターが 30 秒ごとに状態を自動更新します。
ステータスバッジの見方
| バッジ表示 | 状態の説明 |
|---|---|
| standby | 正常に接続中。観測待機状態です。 |
| active | 観測プログラム(observe)が実行中です。 |
| offline | 通信できません。電源やネットワーク接続を確認してください。 |
| transmitting | 送信信号(ASG / TX)が出力中です。 |
| idle | 送信信号は停止(アイドル)しています。 |
手動チェック:
デバイスカードの 「🔍 チェック」 ボタンを押すと、即座に疎通テストと FPGA レジスタ状態の取得が行われます。
5. 初回デプロイ(プログラムとスクリプトの転送)
RedPitaya を初めて使用する場合、または Web UI のバージョンをアップデートした後は、デバイスカードの 「🚀 デプロイ」 ボタンを実行します。
sequenceDiagram
participant WebUI as IceRadar Web UI
participant RP as Red Pitaya (/root/rp-fpga-project)
WebUI->>RP: SSH 疎通テスト
WebUI->>RP: ディレクトリ作成 (redpitaya/, scripts/)
WebUI->>RP: C言語ソース・Makefile・Pythonスクリプトを転送 (SCP)
WebUI->>RP: make による高速ネイティブコンパイル
RP-->>WebUI: デプロイ完了通知
- デバイス一覧から、対象デバイスの 「🚀 デプロイ」 ボタンをクリックします。
- 画面下部にデプロイログがリアルタイム表示されます:
- SSH 接続テスト
- リモートディレクトリ作成(
/root/rp-fpga-project/) - C言語ソース、Makefile、Python スクリプトの転送
- RedPitaya 内でのネイティブコンパイル(
make) - 「=== Deploy completed successfully ===」 と表示されたら準備完了です。
🧭 次のステップ
- Web UI 操作・観測マニュアル — 観測パラメータ設定・RX 観測・TX 送信制御・データ収集とグラフ解析